インプラントシンポジウムに参加(スウェーデン )

2012年3月22,23日に、近代インプラント発祥の地であるスウェーデン イェテボリで開催されたGothenburg Meeting 2012(ノーベルバイオケアインプラントシンポジウム)に参加しました。

ブローネマルク博士によるオッセオインテグレーションインプラントの発見からもうすぐ60年が経とうとしています。今回のミーティングは、1952年から始まり、1982年のトロント会議に続く30年ぶりの節目でもあり、インプラントの歴史の一部となる特別な会議でした。世界25ヵ国から主要なメンバーが集まり、日本人参加枠も30人程でしたが、私も参加できたのは非常に幸運な事でありました。



(イェテボリ Centralstation)

 2日間にわたったシンポジウムは、インプラントに関する歴史を振り返り、現在インプラントに関する臨床で標準的に行われていることから最新の情報まで取り上げ、そしてこれからの将来について議論し、学ぶものが多くありました。

 シンポジウム初日の午前中、ChairmanのDr. Ulf Lekholmが初期の臨床研究について総説し、ブローネマルク博士がチタンと骨が結合することを偶然発見し、歯科用インプラントを開発した経緯についてのインタビューの動画を流しました。その直後、ブローネマルク教授ご本人が会場に登場し、ご講演されるというサプライズがありました。全員が熱狂的なスタンディング・オベーションで迎え、私も全く予期していなかった出来事に非常に驚き興奮しました。博士のシンポジウム終了後に、思わず博士のもとに駆け寄り直接ご挨拶をし、励ましのお言葉を頂いたことは光栄の極みでした。これまで私はインプラントの臨床に携わり、数多くの著名な先生方とお会いしましたが、今回インプラント発祥の地で、インプラントを世界で最初に発見し臨床応用したブローネマルク博士とお会いできた事は、身震いする程感激し感慨深いものでした。

その他、印象に残っている講演としては、Dr.Stefan Renvertが、近年クローズアップされているインプラント周囲炎に関して、その発症頻度、診断法ならびに治療法についての講演を行いました。
インプラント周囲炎は、今後解決すべき重要な問題であると考えています。また、コペンハーゲンのDr.Stefan Lundgrenは顎顔面再建手術とインプラントの応用について講演しました。私は大学で口腔外科を専攻しましたので、インプラントを応用したダイナミックな顔面の再建症例を非常に興味深く拝聴しました。将来的には、部分的な歯牙欠損だけでなく、顎顔面や全身の欠損の再建にインプラントがますます応用されていく事を期待したいと思います。

 今回のシンポジウムで学んだ事を、今後の臨床に活かしていきたいと思います。これからも、より多くの患者さんにインプラントの良さを知って頂き、安心・安全にインプラント治療を行い、そのメリットを十分に享受して頂きたいと考えております。 


(ブローネマルク博士)


(シンポジウム会場のクラリオンホテルポスト)